2010年10月16日

2つのタイプの弓

archery01.gifアーチェリーには、リカーブボウとコンパウンドボウの2種類があることをお話ししました。
今日はその特徴を少し追加します。







<リカーブボウ>...写真左側
・アーチェリーの発祥したままのスタイルに近い形
・リム=弓の上下...がなめらかにカーブして長い
・弓の構造が簡単で調整が比較的簡単
・弓に精度向上の器具を付加できる
・長距離(70m,90m)の的を狙うには強い体力が必要(弓が強い)
・競技人口が多い
・リリーサー(発射装置)は使用不可

※<ベアボウ>
リカーブボウの付加器具を一切つけない状態の弓
いわゆる弓本来の姿、機能で競技するシンプルなスタイル。フィールド競技が多い。

<コンパウンドボウ>...写真右側
・近年アメリカで発明されたアーチェリーの派生弓
・リム=弓の上下...が短く、先端に滑車がある
・偏芯滑車の作用により引き重量が軽くなる
・構造が複雑なので調整に慣れが必要
・強い弓が比較的軽く引ける
・日本での競技人口は少な目
・リリーサー(発射装置)が使用できる
・命中精度を上げるのが比較的容易

写真<渋谷アーチェリー様・Hoytカタログより引用>を見ればその違いは一目瞭然ですね。
・スタイルや使用感覚が違うので、好みが分かれるところですが、総じてアメリカでは発祥地ということもありコンパウンドボウもかなり普及しています。日本やアジアではまだリカーブボウが多いようです。
 ただし入門としては、道具の安さ、調整の安易さなどからリカーブボウをおすすめします。私たちのクラブでは熟年になり強いリカーブボウを引くのがつらくなった先輩がコンパウンドボウを使用しています。またコンパウンドは、強いポンド数の弓を引きやすいことからアウトドアで狩猟に使う国もあります。
 
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2005年10月15日

ターゲットの楽しさ

archery02.jpg 弓で的を射るたのしさはなんと言っても、自分の矢が的の中心に当たることですね。写真は我々の練習場での30m的をねらう会員です。写真にするとすごく遠く見えますね。左となりには入門者用の10m的です。入門者は5〜10m的でスタートしてもらっています。毎月2回(1回の練習時間は2〜3時間)みっちり練習すれば3ヶ月(6回)くらいで30m的が討てるようになる人も多いです。もちろん毎週、毎日練習できる環境ならもっと上達は早いですね。
 
 30m的が打てるようになるとマイボウ(自分の弓)を購入する人が多いです。するとますます集中力が増して的に当たるようになります。でも、ここでアーチェリー競技の最初の壁があるんです。マイボウを買いたくて先輩達に弓具の値段を聞くんですね....
  
新人「その弓いくらぐらいするんですか?」
先輩「そうだなあ、弓と矢、ケースに小物をあわせて20万くらいかなぁ」
新人「......」
 
 アーチェリー人口はテニスやゴルフと違って圧倒的に少ないのです。だから道具の選択肢も少なく割高なのかな?日本のメーカーは2002年のヤマハを最後に撤退してしまったし、一流ブランドはみな海外製です。
 
 その辺がアーチェリー競技の敷居を高くしているのを知っているので、国内の弓具販売店でもメーカーとタイアップして入門者用の弓具を用意しています。大体3〜5万円で最低限の弓具が揃います。それでもテニスや野球に較べて高いですね。そんなときは私たちはいつもこのように言っています...「少人数の人しか楽しみを知らない贅沢なスポーツなんですよ!」
 
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2005年10月13日

アーチェリーってどんなスポーツ?

archery03.gif 和弓にたいして、アーチェリーは洋弓といわれ、発祥は地中海あたりといわれています。和弓ともどももとは狩猟や戦闘のための武具だったりしたわけですが、ともに今はスポーツとして普及しています。

 和弓では弓と矢だけを使用して鍛錬をして的を狙いますが、アーチェリー、特にターゲットアーチェリーでは弓に標準器(サイト=的を狙う目印)や矢の飛びを助けるいくつかの補助的な器具をつけて競技します。これによって、初心者や入門者でも比較的楽に的を射ることが出来て、楽しみやすいと思います。

 アーチェリー競技には、大きく分けて3つの競技があります。
●ターゲットアーチェリー(...屋外の平坦なグラウンドで、4つの距離(男子:90、70、50、30m。女子:70、60、50、30m)からそれぞれ36射、合計144射するのが、アウトドアターゲットラウンドです)
●フィールドアーチェリー*(...屋外の林間や山間部に5mから60mの距離に設置された的をゴルフのラウンドのようにコースごとに狙って行きます)
●インドアアーチェリー(...室内のターゲットアーチェリーです。射距離はすべて18m。ちなみに、ターゲット競技よりも小さな的を使用します。

さらに弓の種類によって
◎リカーブ部門(...古くからの競技、想像通りの弓の形をしています(笑))
◎コンパウンド部門(...映画ランボーに登場する滑車が上下についたメカニカルな弓を使用します)
と分かれています。
それぞれの利点などは、また後日解説しましょう。

以下に是非ご覧いただきたいリンクを示します。
(上記の写真は久居市アーチェリー協会さまのページから引用させていただきました、ここに感謝申し上げます)

全日本アーチェリー連盟
http://www.archery.or.jp/

日本オリンピック委員会・アーチェリー競技
http://www.joc.or.jp/sports/archely.html

雑誌アーチェリーオフィシャルページ
http://www.h2.dion.ne.jp/~archery/

久居市アーチェリー協会
http://www.ztv.ne.jp/ji2uyl/ji2uyl/index.htm

ベアボウアーチェリーのすすめ
http://homepage2.nifty.com/BareBow/
 
posted by ashiac at 13:24| Comment(0) | アーチェリーって? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする